トラウマ

ストレス

こんにちは、もちきなこです。今回は、いろいろな書籍から得た情報や、自分が経験したこと、周りから見聞きしたことをまとめて、トラウマに関連するおすすめの書籍を紹介いたします。

※ここから記述することは、私の一意見を含めたものです。より詳細な内容については、心理学用語をタグ付けし、該当書籍のリンクを張っておきますので、自分で調べて自分のことについてよく考えてみてください。

この記事をもとに、自分で自分のことを考える一つのきっかけになることを願っています。

トラウマとは

トラウマとは、辞書によると下記のように記載されています。

大きな精神的ショックや恐怖が原因で起きる心の傷。
精神的外傷。

Oxford Languages

このトラウマがあることによって、同じような状況や、人物に過剰に反応し、怒りっぽくなったり、おびえてしまったり、異常な反応が出る場合があります。

人それぞれ程度は違えど、トラウマというものは存在し、本人が自覚しているか、していないのかわかりませんが、それによって人間関係など、周りに影響を及ぼしていることがあります。

もちろん、重度の場合には、専門機関で、PTSDや、複雑性PTSDなどの診断を受け、適切な治療を行っていく必要があります。

PTSDは、戦争体験での後遺症や、性暴力被害等が挙げられます。そして、複雑性PTSDは、持続的反復的に児童虐待や家庭内殴打などが行われ、逃げることが困難であった場合に発生する、感情調整困難などを伴うものです。

一般的に、PTSDよりも複雑性PTSDの方が症状が複雑化し、治療に時間がかかるといわれています。 

近頃、発達障害などと診断される人等、慢性的な生きづらさを抱える人が増えていますが、その理由の一つとして、このトラウマが関係しているといわれています。

今回は、このトラウマを軽減する、または、理解するために自分たちで行えるものについてお伝えします。もちろん、重度の方については、必ず専門機関で治療を行ってください。人によっては、記憶に鍵がかかってしまっていて、トラウマの重症度が自身で判断できない(トラウマ周辺の記憶が飛んでしまっている、一部の記憶の喪失)場合があるので、何かしら異常を感じた場合には、必ず専門機関の受診をお願いします。

そもそもの前提として、何らかの生きづらさを抱える人には、相談できる人が絶対に必要だと考えていいます。精神科などの医療機関ではなくとも、カウンセリングや相談窓口などのほかにも、匿名で話を聞いていただける場所などもあるので、まずは自分だけで解決しようとはせず、しかるべき機関に頼ることができないか、考えてみていただけるとありがたいです(私自身の経験上、最初のハードルが一番高く、それができたら苦労はしないこともわかってはいるつもりです。しかし、その一歩を踏み出せたらだいぶ楽になりました。)専門機関ではなくても、信頼できる家族、友達、先輩や上司等、身近な人に相談するのもよいと思います。ただ、内容によっては話す人はちゃんと見極めてください。

あなたが思っている以上に、あなたの体験は、客観的に聞いた時に、恐ろしい怖い体験かもしれません。もちろんあなた自身が悪い部分もあることもあります。けれど、すべてがすべて、あなたが悪いわけではないことを知ってください。

トラウマについて、漫画でわかりやすい書籍が以下です。ただ、この書籍は、重度のトラウマを抱える人にとっては、諸刃の剣です。もし、虐待歴や性被害、愛着障害等生きづらさを多く抱えている人は、次に説明する『こころの安全基地』を育ててから読むことをお勧めします(レビューにもありますが、人によってはトラウマが刺激されて、トラウマ反応が出ます。)

こころの安全基地

まず、トラウマの話と向き合う前に、『こころの安全基地』の話から入ります。

『こころの安全基地』とは、何かしらの刺激(トラブルなど)が起きた際に、安心して戻ってくることができる心の拠り所のことです。子供にとっては、親などの家族かもしれません。親をそんなに頼れないならば、自分の部屋かもしれませんし、祖父や祖母などの、別の家に住んでいる家族や祖父母の家かもしれません。家族がいない場合には、友達かもしれませんし、恋人かもしれません。場合によっては、専門機関のカウンセラーの人かもしれません。心の拠り所は人によってさまざまで、正解はなく、大事なのは、自分が力を入れずに、見栄等を張ることもなく、自分を自分のまま受け入れられる場所(もしくは、受け入れてくれる人)があるということです。

まずは、この『こころの安全基地』がなければ、自分でストレスや、トラウマの解消をしようにも、自分の気持ちに向き合うことができません。愛着障害や、(発達障害、トラウマ自体)なども、この『こころの安全基地』がないことによって起こっているといわれています(括弧内は推測)。

『こころの安全基地』を育てる方法としては、私の通っていたサポステ等でも紹介されていたのですが、下記本がおすすめです。

こころの安全基地を育てる具体的な方法も記載があるので是非読んでみてください。

こころの安全基地の現段階での育ち具合によっては、育つまでに半年くらい長い時間かかることもあるので、気長に少しずつ、自分を大事にしていってください。

トラウマによる生きづらさ

最近の話にはなりますが、発達障害や愛着障害等と診断される人が増えてきているように思えます。ADHDやASD等、ある場面で見たら普通の人なのに、何回も同じ失敗を繰り返してしまったり、落ち着ていて行動などができなかったり、そういう行動が表れやすくなっている理由が、発達性のトラウマにあるかもしれないということを紹介しているのが、下記本です。

この書籍は、文字がとても多く、活字に慣れている人でないと読みにくいかもしれませんが、トラウマやストレスの心身への影響を根拠をもとにとても細かく説明がされています。本当の意味での、人生の『生きづらさ』について、真剣に向き合ってみたい人におすすめです。

最後に

他にもいろいろとお勧めしたい書籍はあるのですが、特に上記3つは絶対に読んでいて損がないと思ったのでお勧めです。

あなたの症状は、あなたのせいではなく、あなたが頑張ろうと生きてきた証かもしれないと思ったら少し楽になると思います。その人の性格は、元々持っている気質のほかに、そうやってしか生きてこれなかった経験値の積み重ねも含まれています。この情報を知って、自分を責めすぎる人が少なくなることを願っています。今まで抱えていた生きづらい固定観念が見つかるかもしれません。

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